舵。主として船尾水中に取り付けられる、船の向きを変えるための平面または翼型断面を持つ板。軸によって左右に回転させ、回頭や直進安定性を保ち、横流れを抑える役目も負う。また、操舵装置すべてをひっくるめて舵という場合もある。
スペード・ラダー【spade rudder】
舵軸だけで支えられたスケグがない舵の形式。ハンギング・ラダー(hanging rudder)ともいう。現在では一般的。ラダー・シャフト(舵軸)は前端ではなくやや後ろにあり、舵にかかるトルクを軽減している。ここから、バランス...
トランサム・ラダー【transom rudder】
トランサムからキール後端に取り付けられた舵。クラシックなキールボートの代表的な舵配置。簡単な構造だが頑丈で、点検、修理にも便利で小型のレース艇でも採用されている。なお、日本語では舵も梯子も同じラダー(rudder、ladder)とカタカナ...
ツイン・ラダー【twin rudders】
2枚のラダーを左右両舷にそなえたもの。幅の広い船尾を持ったヨットでは、ヒールしたときにラダーが空中に出て、舵が利かなくなってしまう。そこで艇体が傾いても舵利きを得るため、ツイン・ラダーを採用する。
スケグ【skeg】
舵(ラダー)の前縁につく翼状のフィン。方向安定性と、舵軸を支える役目も負っている。スケグのない舵もある。