基本はロープ、ロープをとりまく脇役対
いかりむすび【錨結び、fisherman’s bend】
フィッシャーマンズ・ベンド。リング(輪)にロープを留めるための最良の結索法。ロープ強度の70%まで耐えるというテスト結果がある。同じテストで舫い結び(ボーライン・ノット)は50%だったという。
いってこい【行ってこい】
行って、帰ること。ロープで「行ってこい」といえば、先方で輪を造りU字になった状態。片方を放して引っ張れば、手元にたぐり寄せられる。ヨット・レースで「行ってこい」といえば、A地点をスタートし、ブイや島を回ってA地点にフィニッシュするような形...
ウインチ【winch】
シートやハリヤードなどを引き込むための艤装品。形が似ていることからコーヒー・グラインダーともいわれる。カサは小さいけれど、けっこう高価。丈夫なようだが、意外と壊れる。船が大きくなるとウインチにもかなりの力がかかるので、壊れて突然空回りする...
ウインチ・ハンドル【winch handle】
ウインチを回すためのハンドル。アームの長短、グリップの数など、いろいろなタイプがある。ストッパーが付いていて、船がヒールしたり、ロープが引っかかっても抜け落ちたりしないようになっているものが主流。水に浮くものもあるが、レース中なら落とした...
エイト・ノット【eight knot】
ロープの結び方のひとつ。ロープのエンドに8の字を描くようにして節を作るもの。
エンド・スプライス【end splice】
ロープの端がほつれないようにとめるスプライス方法。
オーバーライド【override】
ウインチへのリード角が悪いために、ウインチのドラム上でロープ同士が噛み込んでしまい、ニッチもサッチもいかなくなる状態。オーバーレイド(overlaid)と勘違いされがちだが、オーバーライド(override)が正しい。この項の筆者も勘違い...
オープン・スナッチ・ブロック【snatch block】
ブロック(滑車)の種類のひとつ。外周部がパカッと開き、ロープの途中からでも通すことができるようになっているブロック。便利なので、ひとつは積んでおきたい。海外では単にスナッチ・ブロックという。
カーボン・ファイバー【carbon fiber (米), carbon fibre (英)】
炭素繊維。伸びが小さく、高強度で軽い。繊維としてロープやセール・クロスの素材に使われることもあるし、エポキシ樹脂などと組み合わせて固めると強靱な船殻やスパーになる。
単にカーボンと略して呼ぶことも多いが、carbon(...
ガスケット【gasket】
短いひもの類を、総じてこう呼ぶ。本来はブームなどにセールを束ねて縛るための細索。巻き付ける(gather)から来ているらしい。日本ではセール・タイと呼ぶことが多い。セールを結ぶ(tie)からセール・タイ。ちなみに防水目的などに用いられるパ...