第2章 艤装
アイ【eye】
輪、穴。アイ・スプライスといえば、ロープの端に輪を作るスプライスのこと。アイ・ターミナルといえば、ワイヤやロッドの端に付けるターミナルで穴の開いたもの。アイ・プレートといえば、当て板にU字型の輪を設けた部品。これはパッド・アイとも呼ぶ。対...
アイ・ポイント【I point】
フォアステイのマストとの接合部。つまりIの上端。Iは数字の1にも見えるが、1(ワン)ポイントといえば、リーフポイントの1番目。対してこちらはアルファベットのIだ。
アイ・ジェー・ピー・イー【IJPE】
セールを展開する際の、基準となる2点間の長さ。
アウトホール【outhaul】
メインセールのクリューを後ろへ引くコントロール・ライン。haulは「引っ張る」の意で、穴(hole)ではない。outhaulで「外に引っ張る」の意味なので、セールのクリュー側にあるアウトホールは、正確にはクリュー・アウトホールという。
あっちゃくスリーブ【圧着スリーブ】
ワイヤの端に輪(アイ)を作る時に使う金属製の細いパイプ(スリーブ)。これを工具で締め付ければ作業は完了。専用工具のメーカーから、ニコプレス(Nicopress)と呼ばれることが多い。同様に、電線の端子を圧着するのは圧着端子という。
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アッパー・シュラウド【upper shroud】
マストを横方向から支えるワイヤをシュラウドといい、一番上から取るのがアッパー・シュラウド。キャップ・シュラウド、あるいは単にアッパーともいわれる。ロワー・シュラウドが斜め(diagonal)であるのに対して、垂直(vertical)になっ...
アップホール【uphaul】
haulは、「引っぱる」の意。上方へ引っ張るためのもの(主にロープ)をアップホールという。
あていた【当て板】
あまり力がかからない艤装品は、木ねじ(タッピング・スクリュー)で取り付けられるが、力がかかる艤装品はボルトを貫通させて裏からナットで留める。さらに大きな力がかかるものはワッシャーだけではもたないので、広い面積を持つ板を当てて補強する。これ...
アフター・ガイ【after guy】
単にガイといえば、ポールのエンドに取り付けてポールを固定するラインのこと。そのうち、アフターガイはスピネーカー・ポールを後方に引いて固定させるもの。オーストラリア人はブレイス(brace)といい、訛るとブライスになる。一方、スピネーカー・...
いかりむすび【錨結び、fisherman’s bend】
フィッシャーマンズ・ベンド。リング(輪)にロープを留めるための最良の結索法。ロープ強度の70%まで耐えるというテスト結果がある。同じテストで舫い結び(ボーライン・ノット)は50%だったという。