第4章 クルージング
アイソレーター【isolator】
1つのオルタネーターで2つのバッテリーを充電する際、バッテリー間で電流が流れないようにするための部品。バッテリー・アイソレーター。
アウトボード・エンジン【outboard engine】
船外機。
あえん【亜鉛】
金属元素の1つであるが、その中でなぜ亜鉛だけがこの用語集に出てくるかというと、電食防止に使われるから。ヨットの上でジンク(zink、亜鉛)といえば、電食防止用の亜鉛のことだ。
あか【垢】
ビルジ・ウォーター(bilge water)。船底に溜まる水。“垢”というと、本来は汚い物の意で、水垢というと水の中に溜まった垢をいうが、船では船底に溜まる垢の水のことなので、水垢というより垢水のイメージ。
あげしお【上げ潮】
潮の満ち干(潮汐)の「満ち」部分。潮が満ちつつある状態。それにともなった潮の流れを意味することもある。
あさなぎ【朝凪】
陸風(land breeze)と海風(sea breeze)の狭間で、無風状態となる現象。沿岸部を巡る外洋レースでは、これに泣かされる。
アスターン【astern】
本来は「船尾方向に」という意味だが、通常、アスターンというとゴー・アスタン(go astern)の略で、後進のこと。ゴースタンともいう。機関の回転によって、デッド・スロー、スロー、ハーフ、フルという段階で使い分ける。前方の岸壁にぶつかりそ...
アノード【anode】
電極の陽極(流れ出す側)。電食防止用の保護亜鉛をアノードということもある。陰極(流れ込む側)はカソード。
アヘッド【ahead】
船首方向へ。前進。機関での前進の加減を表すには、後進同様、デッド・スロー、スロー、ハーフ、フルがある。「go ahead」から「ゴアへ」、「ゴーへー」と訛ることもある。海事用語は英語をカタカナにしたものが多いのだ。
アルゴス【Argos】
地名やらなにやら固有名詞としていろいろ使われているようだが、ヨットの世界でアルゴスといえば、人工衛星を用いた商用位置追尾システム。長距離レースで参加艇の動向を把握するために使われることがある。端末は小型で、優れもの。