セールを急激に引き込むことによって、加速させる動作。パンプともいう。ウチワで扇ぐ要領だ。微風時にパンピングを繰り返せば船は結構進む。しかし、それをルールで規制しないと、いったい何の競技だか分からなくなってしまう。今のルールでは波に乗せる(サーフィングさせる)目的で、1波1回までのパンピングが許されている。審判はきっちり見ているので、ズルをしてはならない。メインセールのみならず、強風下ではスピネーカーもパンピングして波に乗せる。乗り手側からすれば非常に疲れるので、ぜひ禁止してもらいたい。
『RRS 2009-2012』から、「付則 P5 O旗およびR旗」が追加された。
クラス規則にて、風速が規定の制限を超えたときにパンピング、ロッキング、ウーチングが許される場合には、レース委員会は、予告信号と同時またはそれ以前にO旗を掲揚することで、それらの行為をクラス規則に規定された通りに許可する信号を発することができる。(以下略)
『RRS 2009-2012』
「東京五輪2022」のセーリング競技でも、激しくロッキングする映像が流されていたが、[RRS 42]推進方法」を大きく変更してしまうと、別の競技になってしまうような気もする。