大型艇になると各スタンディング・リギンにかかるテンションは相当のものになる。ターンバックルで締め込むのはやっかいだし、焼き付きなどのトラブルの元でもある。そこで、マスト・ステップの部分に油圧のジャッキを設け、1インチほどのスペーサーを入れたり抜いたりする。スペーサーを抜くことによりリグ全体のテンションを下げ、その上でターンバックルでリグの調整をし、再びジャッキアップしてスペーサーを入れてリグにテンションをかける。もちろん普段はジャッキを外してスペーサーだけを入れておくから安全……というシステム。