マストなど船の高いところに設置した灯火で、船首から左右112度30分の範囲を照らす白色灯。
前を照らすといっても車のヘッドライトとは異なり、他の船舶に自船の位置を知らせるためにある。
全長50メートル以上の船舶では、前後に2つのマスト灯があり、後部マストの方が高い位置にあるため、2つの重なり具合で相対する位置が分かる。
全長12m未満の小型船舶はマスト灯及び船尾灯の代わりに白色全周灯でも可となっており、特に外洋ヨットでは夜間の帆走時には左右の舷灯と船尾灯のみを表示することになっているため、マスト灯を機走灯と呼ぶ事も多い。