雨合羽のカッパ。ヨット用のものは生地自体の防水性や透湿性に加え、襟元やフード、袖口なども工夫されており、陸上で降雨時に用いられるレインウエアとは次元の違う装備(gear)になっている。ファール・ウェザー・ギア、ヘビー・ウェザー・ギア(heavy weather gear)と記されることも多いが、古くはオイルスキン、あるいはカッパという言い回しも一般的に用いられる。
合羽(かっぱ)はポルトガル語由来でキリスト教の宣教師が肩に羽織っていたものだが、ヨットの上で用いるカッパは上下揃いで、ズボンはトラウザース、ビブなどと記される。が、やはり「カッパの下(した)」と呼ばれることが多い。
ヨット用のトラウザースは胸まで覆う丈があり、腰回りも含めて全体的にゆったりしているので肩からベルトで吊る。尻や膝に丈夫な当て物があったりと、陸上で用いるレインウエアとは仕様が大きく異なる。
いしょう【衣装、sailing wear】
服装の装備のこと。何種類ものユニフォームのあるレーシング・チームでは、統一を取るために「明日の衣装はどうする?」と話し合う。あるいはどの程度の厚着をするか、カッパは持っていくべきかなど、やたらと着替えを持ち込めない純レーサーにとって、その...
サロペット【Salopette】
袖のない上下ツナギのセーリングウエア。防水シェルで膝や尻に補強が入ったアウター用や、薄手でミッドレイヤーとして使う保温目的のものなどもサロペットと呼ぶことがある。吊りズボンの一種なのだろうが、ファッション界では背中に布があるものは...
サウウェスター【sou'wester】
古風な洋式の荒天用帽子。額の上のひさしは短く視界を良くし、首の後ろは広い縁を設けて肩から襟にかけて雨が入りにくくした形状を持つ。フードより機能的な面もあり、最近また見直されつつある。サーウエスタ-とも。