フィン・キール【fin keel】

ヨットのバラスト・キールで、ひれのように薄いもの。船体のカーブと繋がったようなディープ・キールに対して、こういう。現在のセーリング・クルーザーは、ほとんどがフィン・キールだ。
風で走るヨットが風上に向かって進むことができるのは、フィン・キールが水中で翼の役目を果たすから。また、フィン・キールは鉄や鉛でできており、重心を下げる役割ももちバラスト・キールとも呼ばれる。

センターボード【centerboard】
横流れを防ぐために船底に設けた翼。追い風では必要ないので引き上げることができるが、ピンを中心に回転式のものをセンターボード、上から抜き差しするものをダガーボード(daggerboard)と呼びわけることもある。外洋クルーザーではこの翼部分...
キール・ストラット【keel strut】
バルブ・キールのバルブを支える翼状の部分。
エリプティカル・キール【elliptical keel】
側面が楕円形のキール。少ない抗力で大きな揚力を得ることを狙ったもの。同様の理由でこの形状を採用したエリプティカル・ラダーもある。
キール【keel】
竜骨。本来は船底を前から後ろまで通して配置された部材で、ちょうど船の背骨のような存在。しかし現在のFRP製ヨットでは、こうした部材はない。船首から船尾までの船底中心部をキールということもあるが、船底後半はフラットだったりするので、これでも...
カンティング・キール【canting keel】
バラスト・キールを風上側に傾かせることによって、より大きな復原力を持たせるキール。逆に考えると、同じ復原力を求めるときには、固定キールよりもバラストを軽くできる。高性能のレーシングヨットのために開発されたシステムで、通常は油圧でキールを左...
ウイング・キール【wing keel】
キール下面にウイングを付けた特殊なキール。吃水を深くせずに重心を下げる効果があるほか、風上航においてキールの揚力を増すといわれている。1983年のアメリカズ・カップにおいて、カップを勝ち取った〈オーストラリアII〉が装備していたことで大き...
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