ヨットが突風などで真横に吹き倒されること。キャプサイズ(capsize)とも。横転状態をB1 knockdown、そのまま波に巻かれて180度逆さまになりあるいはそこから再び起き上がるような状態をB2 knockdownと呼び分けることもあるようだ。これを日本語にすると転覆になるのだろうが、ヨットの世界ではあまり転覆という言葉は使わない。沈まなくても沈(ちん)とよぶ。
ロール・オーバー【roll over】
セーリング・クルーザーが転覆すること。完沈(かんちん)。ピッチポールが前のめりなら、こちらは横回転で真っ逆さまになる状態。
ブローチング【broaching】
波に突っ込んで船が切り上がり、横倒しになる状態。波がなくても、スピネーカーでのリーチングでは風圧でウェザー・ヘルムが増し、切り上がって横倒しになってしまうこともある。あるいはセールのないモーターボートでも、波の斜面を高速で下る時に舵が利か...
ピッチポール【pitchpole】
大きな巻き波を船尾に受けたヨットが、船尾を持ち上げられ、船首を下にして縦にとんぼ返りすること。船尾にドローグ(drogue)を引くと予防に役立つといわれるが、万全ではない。
バウちん【バウ沈】
船首から前のめりに転覆すること。転覆しなくても、船首部が大きく波にのまれただけでもこういう状態になることがある。