『火薬取締法』での3分類、「火薬」、「爆薬」、「火工品」の一つ。
船の上では、自艇が遭難したこととその位置を周知するために用いる遭難信号のうち、火薬を使用したものの総称として用いられる。英語では「Pyrotechnic signals」。
しんごうこうえん【信号紅炎、red flare】
自艇が遭難し救助を求めていることとその位置を知らしめるために用いる安全備品の1つ。点火すると光度15,000カンデラ以上の赤い炎が1分以上輝く、昼夜間用の視覚信号。15,000カンデラはロウソク約15,000本分。かなり明るい。日本の船検...
かせん【火せん、火箭】
遭難信号としての火工品の一つで、打ち上げ花火のように上空で紅炎が輝く。筐体形状が似ている信号紅炎とは扱い方が大きく異なるので使用にあたっては厳重注意のこと。火箭(かせん)とは火矢のこと。本能寺の変のシーンで良く出てくる、寺に焼き討...
らっかさんつきしんごう【落下傘付信号】
遭難時に用いる火工品の一つ。パラシュート・フレア。打ち上げた炎が落下傘でゆらゆら降りてくることで、火せんより視認性が高くなる。上昇高度300m以上、光度30,000カンデラ。燃焼時間40秒。落下速度は平均5m/s以下。と、小型船舶用火せん...
はつえんうきしんごう【発煙浮信号】
昼間用の遭難信号として、オレンジ色の煙を発することで自艇の位置を知らしめる、火工品の一つ。小型船舶用の法定備品に含まれるが、国際規格であるSOLAS仕様なので、OSR CAT-4で要求されるOrange Smoke Flares (LSA...
じこはつえんしんごう【自己発煙信号】
救命浮環に連結しておくことで、海上に投げ込んだ救命浮環の位置を煙で知らせるもの。船検の法定備品に含まれるが、他の火工品とセットでケースに入って売っており、救命浮環に連結して用意している人は希ではなかろうか。
じこてんかとう【自己点火灯】
落水者の近くに投げ込み、その位置を知らせる。通常は逆さまにして、救命浮環とともに船尾付近にセットしておき、水上に投下すると反転してスイッチが入り、点灯する。電気灯なので正しくは“自己点灯”だろうが、昔は炎を点火する製品だったとのこ...