ドローグ【drogue】

荒天時に使うもので、シー・アンカーは船首から流して風に立てるために使うが、ドローグは艇速を抑えるために船尾から流す抵抗物。シー・アンカーを使うかドローグを使うかは、船の性格や海の状況によって異なり、一概にはいえない。実際にその場に遭遇したとしても、かなりの修羅場であるために、どちらかひとつの方法しか試せず、それが良かったのか悪かったのかを確認しにくい。さまざまな事例が記された書籍はあるが、「このタイプの船で、こういう海象の時は何を何メートル流すべし」といった確立したノウハウはない。

ピッチポール【pitchpole】

大きな巻き波を船尾に受けたヨットが、船尾を持ち上げられ、船首を下にして縦にとんぼ返りすること。船尾にドローグ（drogue）を引くと予防に役立つといわれるが、万全ではない。