なみ【波】

5：安全

2022.06.202022.05.26

風が吹き渡ることによって起きる水面の動揺。風によって乱された水が、もとの水平面の状態に戻ろうとして起きる上下運動で、風がより強く、長時間、長距離に渡って吹き渡るほど波は大きくなる。海の世界では、はるか彼方で吹いた強風によって起こされた波が伝わってできたうねりとは明確に区別されるが、うねりが海岸付近で砕けたものは波と呼ばれるので、天気予報などではややこしいことになる。

おいなみ【追い波】

船尾方向から追ってくる波。波を前から受けるのもなかなか厳しいが、大きな追い波というのも危険である。かといって横からの波ならオッケーかというと、それが一番タチが悪かったりする。

かざなみ【風波】

風波と書いて、かざなみ、かぜなみ、ふうは、と読む。

さんかくなみ【三角波】

三角形に切り立った険しい波。強い潮や防波堤に跳ね返った波がぶつかるような状況でおきる。チョッピーな波ともいうが、これは比較的小さな三角波で、外洋では大きな三角波も立ち、極めてたちが悪い。

しおなみ【潮波】

通常の波は風によって起きるものだが、海流や潮流によって起きる険しい波を潮波という。風によって起きる波と複合して潮波が発生、あるいは大きくなることもある。

つなみ【津波、津浪】

地震などによる、海底の地形変動にともなう海面の盛り上がりが遠方まで伝わったもの。波長が非常に長いので、海上にいると気が付かない場合もあるが、沿岸部の水深が浅い場所に到達すると急に波高が増す。英語においてもツナミ（tsunami）。

ひきなみ【引き波、曳き波】

船が通ったあとに残す波。ウェーキ（wake）。

はこう【波高】

波の山から谷までの高さ。波はとても複雑なので、実際のところ海の上にいると波高は分かりにくい。またその高低よりも、大きな三角波のように険しい波の方が気になることが多い。

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