昼間用の遭難信号として、オレンジ色の煙を発することで自艇の位置を知らしめる、火工品の一つ。
小型船舶用の法定備品に含まれるが、国際規格であるSOLAS仕様なので、OSR CAT-4で要求されるOrange Smoke Flares (LSA III 3.3)はこの発煙浮信号のことになる。
炎(ほのお)ではなく煙(けむり)で、昼間用。発煙も発炎も共に音読みは“はつえん”なので紛らわしいが、英語でも、Flareは炎の意味もあるがフレア・スカートのように“広がる”の意味もある。Red hand flareは紅炎だが、Orange Smoke Flareは橙煙ということ。
信号紅炎も煙は出るが、こちらは比べものにならないほど大量の煙が出る。火花は出ないが筐体はかなり熱くなるので、点火したら海に投げ込む。なので、浮信号。
信号紅炎の方は点火したあともずっと手で持っているので、こちらは日本語名称にも“手用紅炎”など手で持つイメージをつけていただけると周知しやすいのだが。