マストのデッキレベルから、フォアステイのマスト接合部までの垂直距離。特に上端をアイ・ポイントという。セールを展開できるエリアのを計算するうえでの要素の一つ。

デッキレベルとあっさりと書いたが、実際はデッキにはキャンバーという膨らみがある。Iの下端はガンネル部の高さになるので計測はなかなか厄介。
そこでIRCではIの代わりにフォアステイの長さ(FL)を使ってヘッドセール面積の算出基準としている。

アイ・アール・シー【IRC】
International Rating Certificateの略。英国のRORCとフランスのUNCLが管理するハンディキャップルール。前身はCHS(チャンネルハンディキャップ)。1999年に導入され世界各国で使われている。現在の日本の...

キャンバー【camber】
反り。デッキのキャンバーといえば、デッキ断面の反り。セールのキャンバーは、風を受けたセール断面の膨らみのこと。

ガンネル【gunwale】
船体の上の縁。船べり。上といってもどのあたりからが上なのか、帆船と違ってヨットはツルンとしているので分かりにくい。日本語にすれば舷か。デッキ端と接している部分=レール(rail)も、ほぼ同じ部分を指す。